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石油などの化石燃料はいつ枯渇するのか?

石油などの化石燃料はいつ枯渇するのか?

まず、化石燃料の埋蔵量について考えてみましょう。

1980年当時、「石油はあと30年で枯渇する」といわれていました。それから30年が経過しましたが、依然として石油は存在しています。本当に枯渇するのでしょうか。枯渇するとしたら、それはいつなのでしょうか。

石油、天然ガス、石炭といった化石燃料は、動植物の死骸が堆積し、長い年月をかけて変成してできた有機物起源のの燃料であり、有限な資源だということはいうまでもありません。しかし、地下に存在する資源の量は、必ずしも正確に分かってはおらず、また、採掘できる量はその一部に過ぎません。すでに発見されている鉱床から、これまでの生産量を差し引いた残存量のうち、現状の技術、経済条件で採掘可能と期待される量のことを確認可採埋蔵量といいます。一般に埋蔵量、確認埋蔵量と示されているものは確認可採埋蔵量のことです。

2009年末の世界全体の石油の確認埋蔵量は約1兆3,000億バレル、天然ガスは約190兆㎥、石炭は約8,000億トンといわれています。特に石油は資源が偏在しており、確認埋蔵量の6割弱が中東地域に集中しています。また、天然ガスは4割が中東、2割がロシアに集中しています。

枯渇時期の目安となる指標として、可採年数があげられます。これは、ある時点の確認埋蔵量をその時点の生産量で割った数値です。つまり、ある時点で利用可能な資源を毎年一定の量で採掘していくとした場合に、この先、生産し続けられる年数を示す指標です。現在、石油の可採年数は50年弱、天然ガスは約60年、石炭は約120年といわれています。

ただし、採掘技術の進歩、燃料価格の上昇による事業性の向上、新たな鉱床の発見などによって、確認埋蔵量は今後も増加する可能性があります。また、生産量は経済動向などに応じて年々変化します。このため、可採年数がそのまま資源の寿命を表すとは一概にはいえません。

これまでの可採年数の推移を振り返ると、1980年時点では石油は30年、天然ガスは60年弱といわれていました。その後、生産量が増加する一方で、新規油田・ガス田の開発、既存油田・ガス田からの回収率の向上などによって確認埋蔵量も増加しており、その結果、石油と天然ガスの可採年数は、微増から横ばいで推移しています。

一方、石炭の可採年数は、2000年時点では約230年といわれていましたが、アジアの新興国を中心に生産量が急増しているため、可採年数はこの10年で急減しています。

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