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オゾン層破壊を食い止めろ!モントリオール議定書とは

オゾン層破壊を食い止めろ!モントリオール議定書

冷媒として幅広く利用されてきたフロンや、消火剤として利用されるハロンなどの物質が、オゾン層を破壊していることが判明したのち、特に環境学者に衝撃を与えたのが、オゾンホールの発見でした。

オゾンホールより、地球温暖化の進展、また一部地域で特に強い紫外線が降り注ぐことで、皮膚ガンが増加し、人間の生命に大きな影響が出るためです。

これ以上のオゾン層破壊を食い止めねばならない、ということで行われた会議が、国連の組織の一部である「国連環境計画」が主催して実施した会議で、カナダのケベック州(フランス語が第一言語として話される地域で、セリーヌ・ディオンさんの生まれ故郷でもあります)で最大の都市、モントリオールにて1987年に開かれました。

ここでの取り決めは「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」、通称「モントリオール議定書」と呼ばれる物です。

ここで取り決められた内容は、『オゾン層破壊を大きく促進する物質の生産、利用の廃止』です。先進国では9年後の1996年に廃止することが決められました(発展途上国では、ここまで急な対応を求めることは困難であるため、若干長めの猶予が設けられました)。

環境問題に関する国際的な取り決め、というのは、軍事的な制裁、経済制裁などと異なり、通常は罰則規定が含まれていません。つまり、破ったとしてもペナルティはないのです。

よって、「取り決め時には全員賛同するが、実際には正しく進まない」というケースが非常に多いです(いえ、ほとんどのケースでうまく進んでいないと言っても良いかもしれません)。幸運なことに、フロンやハロンなどの削減は、代替できる物質が発見されていたため、ことのほかスムーズに進みました。これにより、オゾンホールはすでに縮小に向かっており、オゾン層破壊問題は解決に向かっていると言えます。

当時、モントリオールでこの議定書を作り上げた人たちは、フロンやハロンを全廃するという、大きな覚悟を持って会議に臨んで、結果地球環境に多大な貢献をしました。名前を挙げられることはないですが、彼らは真の英雄ではないでしょうか。